トゥバタハリーフ@フィリピン
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世界自然遺産の海を潜る・第3弾は、フィリピンのスル海にある“トゥバタハリーフ”である。この海域は1年のうちで海の安定する3月から6月の期間だけ潜る事が出来、更にダイブクルーズでのみ行ける秘境の海なのだ。シンガポールよりはマニラ経由、パラワン島にあるプエルト・プリンセサまで飛ぶ。そこからボートで約10時間の航海を経て辿り着く事が出来る。そこには大きな環礁が2つあり、環礁の上に小さな島や砂州がある。そして“360度全部海”の世界が広がっているのだ。 今回は精鋭7名と私の8名で行ってきました。そのうち1名は日本よりの参加でマニラにて合流。みなさんご参加ありがとうございます
初日はプエルト・プリンセサ空港到着後早速ボートに乗り込み、ランチの後ダイビング。ポイントは港の中で透明度は6〜8メートルでしたが穏やかなちょっと緑色の海。拳サイズの巨大ジョーフィッシュに驚き、スパインチークアネモネフィッシュやトウアカクマノミ、などなどを観察し、明日に向けてのチェックダイブ終了。ダイビング後はすかさず宴会開始!夜行便で飛んで来て寝不足にもかかわらず、ハイテンションな我々であった。
ボートは夜に移動し、翌朝にはトゥバタハリーフに到着していた。起きて早速海を眺めると、めちゃくちゃ透明度がいいので自然と笑顔になる\(^o^)/ 今回のクルーズは昼に4ダイブでナイトはない。母船からは小型ボートに乗り込みダイビングポイントへ。バックロールでエントリーすると、透明度30メートルオーバーの海にドロップオフ。棚には奇麗な珊瑚が何処までも広がっている(驚)。ロウニンアジやカスミアジ、ホワイトチップシャークはうろうろしており毎回のように現われる。壁にはムレハタタテダイの群れ。中層にはクマザサの群れが飛び交う。珊瑚の上にはキンギョハナダイ系が乱舞。ナポレオンやカメもあちらこちらで現れる。そんな中で、グレイリーフシャークやヒメイトマキエイ、マダラエイ、イソマグロの大物達。我々の大当たりは、丸々太った“ハンマーヘッドシャーク”に遭遇(らしい?)! 私は運悪くニチリンダテハゼを撮っている最中にガイドよりカンカン鳴り、遅れをとって見れなかったのだ(悲) また別のグループは水中でバショウカジキを見たそうです。その他、水中でイルカの鳴き声が聞こえたので急遽沖出し!しばらく鳴き声は聞こえていたのだが、見ることは出来なかった。水中でイルカを見たラッキーなチームもあったそうです。水中イルカ騒動のあとボートに乗ると、あちらこちらでイルカの大群が見えた。そこでボートからのイルカウォッチとなりました(笑)。小物系ではナンヨウハギやモンツキカエルウオ、アケボノハゼにオドリハゼ、などなど・・・。そんななか一番多く被写体になったのは“ギンガメアジ”ですね。あちらこちらで群れているのでした。浅い方にいるギンガメ玉はとてもいい被写体ですよね! また1度だけバラクーダの群れにも会いました。いやぁ〜魚の群れはいいですよねぇ〜(個人的な意見ですが)。
今回利用したボートは“パラオスポート号”でした。流石に日系のボートだけあって食事は美味しいしサービスも良い!特に毎朝味噌汁が出るのはありがたかったね。持参した食材類が出る幕ありませんでしたし、必要なかったね。食後のデザートやフルーツも用意され、食の満足度は高いのである。そして非常に残念な事にナイトダイブが無かったので、ダイビング後は夕日を眺めながら最高に旨いビールが楽しめたのだ(笑) 船内で販売しているサンミゲル(ビール)も安かったですよ! 食後は毎晩毎晩宴会が開かれ、我らのママさんは大忙しなのでした(笑)。そしてフィリピン限定ではマッサージ嬢が乗っており、疲れた体と肝臓を癒してくれる極楽の時間を過ごせるのでした。
何年越しだろうか? トゥバタハの存在を知ってから、思い続けてきた海域。 そこは想像以上に奇麗な珊瑚。ダイバー慣れしていない魚たち。ゴミの無い汚染されていない海。本来あるべき海に接したように感じました。そして大海原にある環礁の上にポツンと建つレンジャーステーション。この海と自然がいつまでもこのままでいられるように願います。
天気:晴れ時々曇り一時雨 気温:27‐33度 水温:29‐31度 透明度:トゥバタハ/20〜30メートルオーバー 海況:風・波・うねり無し 流れ所により有
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